合気道天照会

護身術としての合気道

女性の為の護身術

関節技を練習してます
合気道の技は、女性の筋肉や体でも十分に効果があります。筋トレのような稽古は必要とせず、合気道の技に必要な筋肉は日々の稽古を行う事で十分に培う事が出来ます。

合気道の技は、間接や重心など体の仕組みを理解し、巧みに技をかける事で相手の弱点を攻め相手を制する事が出来ます。間接は、特殊な修練を積まない限りは、たとえ屈強な体の大人でも日々の生活で鍛える事は出来ません。つまり、技が決まれば小学生の女の子でも大人相手に十分に効果のある技をかける事が出来ます。

また、女性の護身術として真に重要な事は、痴漢や強盗などに遭った時に恐怖で足がすくみ動けなくなる事を防ぐ勇気を養う精神力の鍛錬です。護身術とは何も技をかけて相手を倒す事では有りません。勇気を出して、声を上げて助けを求めたり、全力で逃げたりとしっかりと護身の行動が取れるかどうかです。普段の稽古を男性と行う事で、精神的になれいざと言う時には、恐怖で体を支配させない、勇気を出せるのが護身にとって一番大事な精神であり、合気道ではこの勇気を持つ精神を養うのが最大の目的です。

稽古によって身を守れる自信が付けば、自然に被害者になるような弱い雰囲気を消す事が出来ます。自分が弱者では無いと言う事を犯罪者に知らせることが出来れば、それだけでターゲットになる危険を防ぐ事が出来ます。犯罪者は必ず弱者を狙うものです。被害に遭う前に被害を未然に防ぐ事こそ最大の護身術であると考えます。

怪我をしにくい体を作る事こそ最大の護身

間接のストレッチ
護身術と言うと、敵から身を守る技術と考えがちですが、合気道の健康への貢献はこの格闘の技術だけではありません。
私達の日々の生活で犯罪者から身を守る機会に遭遇する事は殆ど皆無です。しかし、怪我をする機会は多く存在します。合気道の稽古は、普段使わない筋肉や関節を動かす事で筋肉と間接をやわらかくしていきます。これは、転んだ時や事故などで怪我をする確立を大きく下げる事が出来ます。また受身も同様に歩いていて転んだりと普段の何気ない動作が思わぬ大怪我をする事を防ぐ事が出来ます。

私達の体は歳とともに徐々に硬直していきます。それは普段の生活で使う筋肉が限られる事で使わない筋肉がどんどん退化しさらに硬直かしていきます。これは体の可動域がどんどん狭くなり直ぐに間接や筋を痛めてしまいます。合気道の稽古では、この普段使わない関節を動かす事で体全体をほぐし背骨の一つ一つまで柔らかくしていきます。また関節技や受身ではダメージを体全体に散らす方法も学びます。体にかかる負荷を一箇所から全身に分割する事で怪我をしにくいからだを作ります。

合気道の稽古は年配の方々だけでなく、青年から中年層まで怪我をしにくい身体能力を培います。

前回り受身と脱力する事の大事さ

間接を決められ前回り受身
合気道の基本は受身です。受身には大きく分けて、前回り受身、後ろ受身、そして間接技の受身の三つがあります。前回り受身は柔道でも知られる転がる受身です。これは転倒を防ぐ効果があるほかに、体中の血液の流れを促す効果があります。やはり、血流が悪くなる事は万病の素で、転がる事で血液を遠心力で細部にまで送り込む効果があります。また三半規管を鍛える事で酔い難いバランス感覚を整える効果もあります。非常に重要な受身で、合気道の技を綺麗に見せるだけでなく日々の健康に直接影響していきます。

後ろ受身は、おそらくもっとも実践で使う合気道の技です。これは転倒時に後頭部を打つ事を防ぐ効果があります。やはり後頭部は小さな衝撃でも致命的な大怪我に繋がる可能性があります。この後頭部を守るのが後ろ受身です。後ろ受身の練習では同時に背骨をやわらかくする効果もあり、猫背を矯正し、姿勢を正し、頭部への衝撃をやわらかくする効果もあります。背骨がやわらかくする事は、怪我をし難い体だけでなく、姿勢のの良い体で血流も整えたバランスの良い体を作ります。

受身ではこの技術的な動きの他に脱力する体を作る稽古にもなります。人間は本能的にとっさに怪我を思想になったときに全身の筋肉が硬直してダメージを減らそうとします。しかし硬直した体はむしろ怪我をしやすい状態になります。

想像してみてください。やわらかい粘土はいくら床に叩きつけても壊れる事は有りませんが、同じ粘土でも焼き上げて固くなった陶器はもろく、簡単に壊れてしまいます。普段の稽古で、この硬直する防衛本能を書き換えて、脱力する事でダメージの少ないからだへと、身を守る手段の書き換えを行います。受身を取るときに、息を吐き、体を脱力する事で体のダメージを少なくする事が、受身を習得する上でもっとも重要であり、また合気道にとって最大の護身術となります。